こちらはヴァル研究所 Advent Calendar 2021 16日目の記事です。
はじめまして、製品開発部 通勤費Web開発チームの福井です。
通勤手当管理システム「駅すぱあと 通勤費Web」の開発・運用を担当しています。
この記事ではメンターとして私が心がけていることを紹介します。
この記事を書こうと思ったきっかけ
私は昨年4月に新卒入社して、その3ヶ月後に今のチームへ配属になりました。
当時は新型コロナウイルス感染症の影響や、全社的にリモートワーク中心の働き方に変化したこともあり、ほぼフルリモートで業務を教わりました。
チームにはリモートワークで新人に業務を教えるノウハウや実績がなかったこともあり、試行錯誤で大変なことも多かった1年間でした。
そして今年の7月、所属チームへ新入社員が配属され、私は1つ上の先輩社員としてメンターを務めさせていただくことになりました。
各チームによってメンターの役割は異なると思いますが、私の所属チームでは技術的なことを教えるというよりかは、困ったときに気軽に話せるお兄さんお姉さん、くらいの立ち位置です。
昨年に引き続きリモートワーク中心で業務を教える中で、1年前の自分と同じ思いを極力せずに過ごしてほしいと考え、いくつかのことに気をつけながらメンターに取り組むことにしました。
そのポイントや知見を次のメンターになる方々にシェアできればと思い、今回記事にしてみたいと思います。
知っている情報はすべて共有する
- メンバー間の慣習
- チームWikiにリンクが載っていない資料の存在
- 誰かがひっそり作った便利ツール
これらの情報は誰かが教えない限り、新人さんが自分で気付き、探して見つけ出すことは困難だと感じています。
「技術は目で盗め」と言いますが、リモートワークではそもそもメンバーの業務風景が見えないので不可能です。
新人さんが技を盗めないのなら、こちらから積極的に共有すればよいのです。
私が業務を教えるときは、関連する情報を豆知識として合わせて説明するようにしています。
具体的には、
- 教える作業が必要な理由
- 便利ツールができた経緯
- 教えている作業を自分がひとりでできるようになった時期
- わけあってWikiから独立してしまっている資料の存在と所在
などを説明しています。
半分くらいは私のメンターから教わったことの受け売りですが、「ここをもっと知りたかったな」と思ったことを随時足しながら話すようにしています。
幸い、新人さんは適宜メモをとったりブックマークを付けたりこまめなタイプなこともあり、今のところ混乱せずに業務をこなしてくれているようです。
一番話しかけやすいチームメンバーになる
メンターとして最も大切なことは何なのか、自分なりの答えを考えながら約5ヶ月ほど取り組んできましたが、「メンターがいるから大丈夫!」と、いかに新人さんに安心してもらえるかなのかな、と今は考えています。
そのためには、何かあったとき気軽に話しかけてもらえる人になる必要があるな、と思いました。
そこで、私は業務を教えるとき以外にも、Slackの分報を利用して親しみやすさ、話しかけやすさを感じてもらえるように工夫しています。
分報の活用イメージ
弊社では人により、Slack上で個人の分報チャンネルを運用しています。
基本的には業務の進捗状況などを書く方が多いですが、業務以外の雑談、例えば気になるニュースや今日のおやつなどを呟いているメンバーには困ったときに助けを求めやすいと個人的に感じていました。
そこで、私もその方達の真似をして業務以外のことも分報に書くようにしています。
私が1年目のときは、リモートワークでメンバーに会えない分「ここから人柄を読み解こう!」と必死に遡ってチームメンバーの分報チャンネルを読み漁ったので、分報には力を入れるようにしています。
一方で業務が多忙なときは、出勤からほぼ何も発言せずに退勤する日もあるので、そこは反省ですね。
メンターが積極的に質問する
分報を利用して話しかけやすい雰囲気を作っても、新人さんが質問することに対して抵抗を感じていたら意味が薄れてしまいます。
そこで、「質問しても大丈夫だよ」ということをメンターが示せれば新人さんも質問しやすくなるのではと考え、私から積極的に質問するようにしました。
ペアプロで新人さんを見ているとき、自分ひとりでは難しいなと感じたら積極的に他のチームメンバーに助けを求めるようにしました。
また、私自身も業務で困ったことがあれば朝会などで共有し、モブプロの依頼などをお願いするようにしました。
結果として新人さんが自分から声をあげてくれるだけでなく、私も他のチームメンバーに助けを求めやすくなり、やって良かったなと感じています。
さらにチームのカンバンにヘルプコーナーができ、朝会で困っていることを共有しやすくなったことで、チーム全体の改善にもつながったと思います。
今後やってみたいこと
質問部屋の開設
新人さんを受け入れた当初はZoomの質問部屋を立てて、何か困ったことがあったら入ってもらう、という取り組みを試していました。
これは昨年出社する機会があったとき、席を通り過ぎる際にチームメンバーが業務進捗や困りごとがないかを聞いてくれたことで、何かあったらすぐ誰かに聞ける安心感を覚えた経験をヒントに思いついたものでした。
無料アカウントの時間制限などを理由に今はできていないのですが、どこかで復活させたいなと思っています。
ペアでの業務
実際に一緒にひとつの実装に取り組むことで、仕事の手順や気をつけていることなどを体感できるのではないかと考えています。
メンターミーティング
リモートだと他のチームの取り組みが見えないので、社内でメンターに就いている方々と情報交換できる機会が欲しいな、と思うようになりました。
お互いの取り組みから活かせる点やより良くできることが見つかることを期待しています。
まとめ
いかがでしょうか。
リモートワークでは単独作業になりがちで、不安を感じやすいからこそ、対面では意識していなかったことに配慮する必要があるのかなと感じています。
「対面だとできるのに、リモートだとうまくいかないな…」と感じているメンターの方々の参考になればいいな、と思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
明日、17日目はMaaS事業部の藤枝による「男性育休」がテーマの記事です。お楽しみに!