オンライン検定企画を運営する上で立ちはだかった5つの壁

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ヴァル研究所 Advent Calendar 2021 20日目の記事です。

みなさまこんにちは。株式会社ヴァル研究所の坂井と申します。

営業として主に乗り換え案内サービス「駅すぱあと」製品を販売しておりますが、販売業務以外に「駅すぱあと検定」などの企画にも携わっていたりもします。

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なぜ突然このような検定企画を? と疑問に思う方もいらっしゃるかと思いますが、経緯はこちらです。

新型コロナウイルスの影響で公共交通機関を利用する機会や乗りものに触れる・楽しむ機会が激減してしまったなかで、「駅すぱあと」を作る当社から「乗りものの面白さ」を改めて伝えたい、アピールしたいと考えました。
繰り返し検討し、いくつかの案から今回はオンラインで気軽に参加できる「駅すぱあと検定」に決まりました。

とは言っても、これまで検定を主催したことがない素人だらけのチームでしたので、いろいろと細かいハードルにつまずきながら、なんとか2021年4月にプレ試験を行い、いよいよ来年1月15日に正式に「第1回 駅すぱあと検定」を開催するに至りました。

今回は、これから開催する予定の「駅すぱあと検定」という「オンライン検定企画」を運営する上で立ちはだかった“壁”5つを、Q&A形式でご紹介したいと思います。

ちょっとニッチな内容ですが、「似たような企画を考えたけど面倒だから止めた」「オンラインで完結できる企画のアイデアが欲しい」といった方のご参考になれば幸いです。

Q:オンライン検定の環境はどうやって決めたの?

アプリケーションをインストールすることなく、手間をかけずに受験できるように、Webアプリにしました。
多くの方に楽しんでいただくことを第一に考えると、パソコンでもスマホでも気軽にアクセスできるWebがベストなのかなと思っています。

プレ検定では​​GAS(Google Apps Script)を用いてGoogleフォームを改造し、試験問題の表示と制御を行いました。

ちなみに本番では協力会社様にフルスクラッチでご用意いただいた検定用のWebフォームを利用しているので、よりスムーズな動作になっています。

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駅すぱあと検定」体験版の画面キャプチャ

Q:オンライン受験ならカンニングし放題なのでは?

オンライン受験ということで、受験ルールをあえて「資料参照OK」としました。

回答時にWebで検索・調査されることを前提とした問題の難易度設定や、「駅すぱあと」で調べないと回答しづらい問題を作成するなどの工夫してみました。

「乗りものの面白さ」を改めて伝えたいというのが企画趣旨なので、この受験をきっかけに公共交通や駅すぱあとに触れていただければと思います。

Q:回答の不正対策はどうするの?

ユーザーごとにランダムで出題される設定にしました。

このため、例えば友だちと複数人で検定に参加したとしても、参加者毎に出題がランダムのため回答内容をシェアしたり答え合わせをしたりができないようになっています。

Q:オンライン受験はいつでも受験できるの?

一般的な検定と同じように、受験可能日時を設定しました。この日時以外に回答フォームへアクセスしても、フォームは表示されず専用ページが表示されるようになっています。

なお、受験中に受験可能日時を過ぎた場合は、強制的に受験終了となります。

Q:問題の難易度設定や問題数はどうやって決めたの?

検定企画チーム内で問題を募り、みんなで問題を解いて調整しました。具体的には、はじめは100問分を用意していましたが、だれも試験時間内(1時間)に全問回答できず、問題数を回答可能なレベルに減らすなどしていました。

また、検定企画チーム以外の社員に回答してもらってフィードバックするなど、なるべく多くの意見や感想を集めながら難易度調整を行いました。
さじ加減が難しいところでしたが、なるべく多くのサンプルデータを集めると調整しやすいかと思います。

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検定問題に入り切らなかったものは社内チャットでシェアしました

最後に

以上、5つをピックアップしてご紹介しました。

これらは企画段階で立ちはだかった壁で、検定企画チームでトライアンドエラーを重ねながら進めてきました。

実際にどのような検定企画になっているかは、ぜひ「駅すぱあと検定」にご参加いただき、ご確認いただけると幸いです。

ekispert.kentei-service.jp

さて、明日はソリューションセールス部の児島による「働くママを支えてくれる会社の仕組み」です。こちらもご覧いただければと思います。

vallaboratory.hatenablog.jp