ヴァル研究所 Advent Calendar 2021 24日目の記事です。
こんにちは。はじめまして。ヴァル研究所 取締役 CTOの見川です。
会社のアドベントカレンダーで24日は中々のプレッシャーですよね。そんな中、何を書くか結構悩みました。
私がCTOになってからブログを書いておらず(言い訳はしませんが)今回、久々ということもありCTOについて書くのが良いとは思うのですが、実は今だにヴァル研究所のCTOとは? という問いに答えをだせていません。
(創業から43年、ヴァル研究所にはCTOやそれに類する役職、人物は不在でした)
せっかくの機会、今回はこの答えを出すべく、この時間を使って改めて考えたいと思います!
まずは現状認識のためにこれまでの歴史(技術面)を振り返ってみます。
ヴァル研究所のこれまで(主に技術面)
創業 - 1990年代(伝説の時代 内容はひとづて)
2000年 - 2005年(入社して以降)
2005年 - 2010年
2010年 - 2015年
2015年 - 2020年
簡単に分析
私は2000年入社なのでそれ以降は5年単位に区切ってみました。CTOやそれに類する人は創業から2019年まで終始不在にもかかわらず、破綻もないし流行りも取り入れていることが見て取れます。
私が見てきたこれまでの実感としても、好奇心旺盛なエンジニアが一定数いて、その盛り上がりと業務の必要性が噛み合った時に流行になっている印象です。だれか一人の人間が強く牽引しなくてもエンジニアの自治で取捨選択がなされ、運用されていて素晴らしいですね。
結果、なんにも問題ないじゃん。CTOいらないじゃん。だったらよかったのですが(それはそれで悲しいけど)当然問題はあって、
- エンジニアのムーブメントを経営が理解できない(エンジニアも説明できない)
- 経営戦略を支える技術に投資できていない(現場のエンジニア任せなので)
など、端的にいえば現場のエンジニアは好奇心もあるしエンジニア自治でうまく行っているけど、経営とコミュニケーションできていないというところがありました。
このあたり、伝説の時代は創業者がいたので問題になっていなかったように思えますが、創業者が去った以降は徐々に表面化したと見ています。
まとめ
なるほど、書きながら改めてわかってきましたが、この状況においてCTO職を新設する以上、経営の期待値は現場のエンジニアと経営をつなぐ役割を期待しているわけですね。
(もちろん経営に技術的知見をいれることも期待値としてはある)
また、エンジニアの自治を壊してしまうのはこれまでの良い文化を壊すことになるのでそこにも注意が必要そうです。
つまりヴァル研究所のCTOに求められるのは、
- エンジニアの自治を認め、時に背中を押すこと
- エンジニアと経営の翻訳者として機能すること
- 経営に技術的知見をいれること
というあたりでしょうか。
ほかにもあるとは思いますが、まずはこれらをできるように改めて頑張りたいです!
これからも多くのことで悩むでしょうが、私がどう悩み、考えるのかの一端を知ってもらう機会としても良い時間でした!それではまた!
アドベントカレンダー最終日は代表取締役の菊池さんへインタビューした記事です。こちらもご覧いただければ幸いです!