2022エイプリルフール企画「駅名Wordle」ができるまで(開発編)

はじめに

株式会社ヴァル研究所の武正と申します。製品開発部のBtoC開発チームというところでリーダーをしております。 今回は今年の4/1に実施したエイプリルフール企画についてお話しさせていただきたく思います。

なお、発案から開発に至るまでの過程は伊藤による企画編をご覧ください。 こちらではリリースまでの開発メンバーの動きを書かせていただければと思います。

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開発体制

今回開発に携わったのは私を含めたチームメンバー6名です。 各メンバーとも担当プロダクトを持っている中、合間を縫っての対応となりました。

企画案をベースに追加検討を行った上で、優先度の高い機能から順に実装し、公開前日の3/31まで作業していました。

企画から実装への落とし込み

実装前の検討にあたっては、もちろん技術・リソース上の基準もありましたが、駅すぱあとアプリというプロダクトの提供目的に沿っているかという点を念頭に置きました。

駅すぱあとアプリは経路案内のために必要な多くの機能を持つアプリですが、リリースから長い時間が経っており、その間にも多くの機能が追加されました。

今回も1日限りの施策とはいえ、アプリの機能として組み込み、既存機能と同様の動線にすることが本当にユーザーにとってメリットになるのかを検討の上で今回の方式(キーワード検索からの外部遷移)としました。

また、社内テストプレイで課題となった難易度の高さについて、プレイヤーの行動圏内であれば解答しやすくなるのではないかという意図で、都道府県別に問題を作成しました。 こういった難易度調整は鉄道に強い方々だけではなく、普段駅すぱあとアプリを利用していただいているみなさまにも楽しんでいただくために追加したものでしたが、企画編でもあったとおり、5文字以下の全駅が入力可能だったという点がうまく伝わりきらなかった点は今後の課題であると考えています。

実装フェーズ

駅名Wordleのコードのベースになっているのはreact-wordleというOSSGitHubリポジトリです。

駅すぱあとアプリで追加実装したのは大きく下記の3つでした。

・キーボードの切り替え

当初は濁音・半濁音キーボード含めて1画面に表示される仕様だったのですが、本企画はスマートフォンからのアクセスを想定していたので、少しでも文字入力をしやすくするための改修でした。 スケジュールに余裕があれば、入力のしやすさを維持したままで切り替えずに全ての文字を入力できるようにする計画でした。

改修前後を比較すると以下のようになります。

・リザルト画面および、sns有機能のリッチ化

本来のWordleと仕様が異なるため、その違和感を吸収するという部分は必須要件でしたが、そのほかにもTwitterへの共有機能や、共有時の情報量調整など、SNSで見かけた時に興味を持ってもらえるような見せ方をプロモーション部門のメンバーも巻き込んで検討しました。

・解答の作成、実装

社内で案を募ることも考えたのですが、きっと弊社社員は自分で解きたいだろうということで、アプリ開発のチーフと私との2人で作成・実装し、解答は関係者内でのみ共有としました。

ふりかえり

開発に携わった面々は、普段なかなか機会のない新サービスのローンチを経験したり、未経験の技術に触れることができました。 また、そもそも普段業務的な関わりの少ないメンバーが協力して開発をする機会を得られたことで、商材間のつながりも強化できたことは大きなメリットでした。

社内にも駅名Wordleを遊んでくださった方々の声を共有することができ、ユーザーのみなさま以上に社員が楽しんでいたように思います。

個人的にはこのままクローズとしてしまうにはもったいないなと思っており、今後の展開を模索中です。 もしまたみなさまの目に触れる機会があれば、ぜひ遊んでいただけたら幸いです。